特定口座と一般口座の違いとは?初心者向けにわかりやすく解説
証券口座を開設するとき、「特定口座」と「一般口座」のどちらを選べばよいのか迷う方は多いでしょう。本記事では、特定口座と一般口座の違いを初心者向けにわかりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットや選び方について詳しく紹介します。
1. 特定口座と一般口座の違いとは?
証券会社で株式投資や投資信託を始める際、税金の計算方法が異なる2種類の口座があります。
口座種類 | 特徴 | 確定申告の必要性 |
---|---|---|
特定口座(源泉徴収あり) | 証券会社が税金を自動計算・納税 | 不要 |
特定口座(源泉徴収なし) | 証券会社が損益計算をするが納税は自分で行う | 必要 |
一般口座 | 損益計算も納税もすべて自分で行う | 必要 |
2. 特定口座とは?
特定口座は、証券会社が年間の損益を計算してくれる口座です。
特定口座(源泉徴収あり)の特徴
- 株の売却益にかかる税金(約20.315%)が自動で天引きされる
- 確定申告が不要
- 確定申告を避けたい方におすすめ
特定口座(源泉徴収なし)の特徴
- 証券会社が損益を計算し、「年間取引報告書」を発行
- 確定申告は自分で行う必要がある
- 損益通算や損失繰越控除を活用したい場合に便利
3. 一般口座とは?
一般口座は、投資の利益や損失の管理をすべて自分で行う口座です。
一般口座の特徴
- 取引の記録をすべて自分で管理する必要がある
- 確定申告の際に、売却益・取得価格をすべて自分で計算
- 手間がかかるが、自分で細かく管理したい人向け
4. どっちを選ぶべき?
特定口座が向いている人
- 株の売買を頻繁に行う人
- 確定申告をしたくない人
- 税金を自動で処理してもらいたい人
一般口座が向いている人
- 自分で税金を管理したい人
- 特殊な投資を行う予定がある人(一部の非上場株式など)
- 証券会社の損益計算に頼らず、自分で詳細な記録を残したい人
5. NISA口座との違いは?
NISA(少額投資非課税制度)は、運用益が非課税になる特別な口座です。
口座種類 | 税金の扱い | 確定申告 |
---|---|---|
NISA口座 | 運用益が非課税 | 不要 |
特定口座(源泉徴収あり) | 20.315%課税(自動徴収) | 不要 |
特定口座(源泉徴収なし) | 20.315%課税(自分で申告) | 必要 |
一般口座 | 20.315%課税(自分で申告) | 必要 |
6. まとめ
特定口座と一般口座の違いについて解説しました。初心者の方には、「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶのが最も手間がかからずおすすめです。
口座種類 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
特定口座(源泉徴収あり) | 税金が自動で処理される | 確定申告を避けたい人 |
特定口座(源泉徴収なし) | 自分で確定申告するが計算は証券会社がしてくれる | 損益通算や控除を活用したい人 |
一般口座 | すべて自分で管理 | 自分で税務管理をしたい人 |
証券会社によっては、口座開設時に「特定口座(源泉徴収あり)」がデフォルトで選択されることも多いため、特にこだわりがなければそのまま選択して問題ありません。
自分の投資スタイルに合った口座を選び、賢く資産運用を始めましょう!